砂漠の花

「飛んで火に入る夏の虫」という言葉がある。
意味としては、よく知られているように、
自ら敢えて危険に飛び込んでひどい目にあう事をいう。
街灯のまわりに蛾が舞っている光景を目にする事があるが、
その昔、
電気照明などが発達していなかった頃ならば、
あの勢いで、燃えさかるろうそくの火などに飛び込んでいき、
その身を焦がす様は、奇妙に見えたに違いない。
この言葉、英語でも
"It is like a moth flying into the flame." のように使われ、
ほぼ同じ意味として使われる。
この言葉の出典は『粱書』の中に出てくるが、
そこではニュアンスがちょっと違い、
「ムダな苦労は、しない方が身のためだ」の意味で使われている。

AKBの総選挙も終わったが、
この総選挙、いつの間にか国民行事のようになった。
政見放送したり、熱い選挙戦が注目度をさらにアップさせた。
そんな総選挙が終わると、次は、参議院議員選挙となるが、
これが、なかなか不透明な状態になって来ている。
株価の乱高下に一喜一憂するように、
各政党の支持、不支持も極端な乱高下を繰り返している。
数ヶ月前まで、意気揚々と選挙に臨む姿勢を示した候補者が、
立候補を取りやめるのが相次いでいる。
「敢えて危険に飛び込んでひどい目にあう事」を避けたり、
「ムダな苦労は、しない方が身のためだ」というところだろう。
若い女の子たちがセンター目指して、あえて立候補して、
あれほど熱い戦いをしていたのに、、
その姿勢を見習ったら？